軽度の細菌感染症に用いる抗生物質になります。
有効成分の一つアモキシシリン水和物は、β-ラクタム系抗生物質と呼ばれるもので、代表格にペニシリンが挙げられます。
この系列の抗生物質の特徴として、体内に入り込んだ細菌の細胞壁合成酵素を阻害する働きがあります。
細菌がアモキシシリンにより、細胞壁合成酵素を阻害されると、細胞分裂が出来なくなり、細胞壁が浸透圧に耐えられず、結果として細菌が死滅します。
お薬の毒性が低いのが特徴で、軽度の細菌感染症、扁桃炎、咽頭炎、気管支炎、中耳炎、毛嚢炎・ニキビ・尿道炎・淋病・子宮内感染症・中耳炎・リンパ節炎など幅広く用いられます。
ここ数年、一部のグラム陰性菌が、β-ラクタマーゼとよばれるアモキシシリン耐性酵素を身に付けた為、各製薬会社は、合剤の開発を進めてきました。
このお薬もまた、β-ラクタマーゼ阻害剤であるクラブラン酸カリウムと組み合わせることにより、耐性を身に付けたグラム陰性菌に対応しています。
クラブラン酸カリウムは、これ自体では殺菌能力はさほどありませんが、β-ラクタム系抗生物質と組み合わせる事により、β-ラクタマーゼ酵素を持つグラム陰性菌の働きを阻害し、死滅させます。
β-ラクタム系抗生物質の中でもアンピシリンより副作用が、穏やかで、食事による影響が出にくいお薬です。
用法
本剤のご使用にあたりましては、医師や薬剤師の管理・指導の下で適切な使用をお願い致します。
副作用
抗菌作用により、胃や腸内環境のバランスが乱れるので、主な副作用として下痢、軟便,吐き気、食欲不振などが挙げられます。
症状が軽い場合や、服用期間が1週間〜2週間の場合は問題がありませんが、長期間に及ぶ場合で、副作用が長引く場合は、医師にご相談下さい。
滅多に現れませんが、重篤化した場合以下の様な症状が現れます。
肝機能障害、腎不全、大腸炎、過敏症(発疹など)。
この様な症状が出た場合は休薬が必要になりますので、担当医師の診断を受けて下さいますよう宜しくお願い致します。
注意事項
以下の方は、このお薬を服用できません、ご注意下さい。
Β-ラクタム系抗生物質(ペニシリン系、セフェム系、カルバペネム系)に過敏症をおこした事がある方。
本人またはご家族が本剤に対するアレルギーのある方。
重篤な腎機能障害及び肝機能障害のある方、妊婦の方。
以下の方は慎重投与になります。
抗血栓薬のワーファリンとの併用は、ワーファリンの薬効を増強する恐れがあります。
避妊薬との併用は避妊効果が弱まる場合がありますのでご注意ください。
このお薬は、細胞壁を持たない細菌が原因である、マイコプラズマ肺炎には効果がありません。
マイコプラズマ肺炎の第一選択薬は、マクロライド系抗生物質になりますのでご了承願います。
◆本剤は国内では医師の処方を必要とする【要指示薬】です。本剤の説明文は英文の能書を翻訳したものであり、使用方法等が日本の医療従事者の見解 と異なる場合がありますのでご留意ください。
◆輸入医薬品はご自身の責任の上で、他者に譲渡せずご自身にてご使用ください。
◆詳細は掛かり付けの医師または薬剤師にご相談ください。
◆弊社ではどのような責任も受けかねますのでご了承ください。