クラビット500mgは、ニューキノロン系の合成抗菌薬で、先発薬です。
有効成分レボフロキサシン水和物が、細菌の増殖に必要な酵素・DNAジャイレースの働きを阻害し、細菌を死滅させます。
この作用を持つ抗生物質を、核酸合成阻害薬と呼びます。
ニューキノロン系抗菌薬は、お薬の血中濃度を高め、1回の投与数と耐性菌を減らす事が目的です。
この観点から、2009年に発売されたのが、250mgと本剤500mgの大容量タイプのクラビットです。
今までは100mgで毎食後に服用しなければいけなかったクラビットでしたが、本剤や250mgのリリースにより、1日1回の服用で済むようになりました。
2010年3月に100mgが製造中止となり、現在は250mgと本剤が発売単位となっています。
症状や疾患により、お薬の増減がしやすくなり、本剤一錠で、一日の服用限度量をカバー出来ます。
ニューキノロン系の中でも、抗菌スペクトラムが広いので、様々な感染症に処方されます。
腎臓代謝のお薬ですので尿路感染症に強いのが特徴です。
淋菌性尿道炎、腎盂腎炎、膀胱炎、前立腺炎に服用します。
咽頭・喉頭炎、扁桃炎、肺炎、中耳炎、副鼻腔炎、腸チフス、手術後の二次疾患、皮膚感染症、子宮内膜炎などにも処方されます。
用法
本剤のご使用にあたりましては、医師や薬剤師の管理・指導の下で適切な使用をお願い致します。
副作用
主な副作用として胃腸障害(胃もたれ、むかつき、下痢、食欲不振、以上の症状から来る全身倦怠感、頭痛など)があります。
これは抗菌作用からくる腸内環境の乱れによるもので、1〜2日で収まらず、生活に支障がでるようでしたら、医師の診断を受けて下さい。
制酸剤や、胃粘膜保護剤との併用は、本剤の薬効を弱めますので、これらのお薬は本剤服用と2時間空けて頂きますようお願いします。
稀に、低血糖、アナフィラキシー様症状(めまい、息切れ)や、横紋筋融解症(筋肉のひきつれ、血尿)など重篤な副作用が起こる場合があります。
この様な症状が見られた場合には、休薬の必要がありますので、医師の診断を受けて下さい。
注意事項
以下の方はこのお薬を服用できません、ご注意下さい。
妊婦及び授乳中の方、キノロン系抗菌薬に対し既往歴のある方、小児、重篤な腎臓疾患のある方、全身状態の悪い方。
以下の方は慎重投与になります、担当医師と相談の上、服用を決めてください。
非ステロイド性抗炎症薬(フルルビブロフェンなど)、ステロイド剤、抗血栓剤(ワーファリン)を処方されている方。
重症筋無力症の方、臓器移植既往歴のある方、腎臓や心臓に障害のある方、高齢の方。
他にも飲み合わせに注意するお薬があります。
服用されているお薬のある方は、お薬手帳を持参の上、服用前に薬剤師にご相談下さい。
◆本剤は国内では医師の処方を必要とする【要指示薬】です。本剤の説明文は英文の能書を翻訳したものであり、使用方法等が日本の医療従事者の見解 と異なる場合がありますのでご留意ください。
◆輸入医薬品はご自身の責任の上で、他者に譲渡せずご自身にてご使用ください。
◆詳細は掛かり付けの医師または薬剤師にご相談ください。
◆弊社ではどのような責任も受けかねますのでご了承ください。