ファムビルは、抗ウイルス剤で選択毒性に優れている為、帯状疱疹(ヘルペス)の治療に処方されます。
既存の抗ウイルス剤と比較しバイオアベイラビリティ(服用した薬が全身循環に到達する割合)が高い事でも知られています。
帯状疱疹は、罹患後、神経節に潜伏し、活性化すると発症する疾患です。
20〜30代に発症の第一期があり、50〜60代で第二期を迎えます。
高齢になる程、症状が重篤化するので、早期治療が望まれる疾患です。
ファムビルは有効成分ファムシクロビルが、肝臓で活性化されペンシクロビルとなり薬効が発現するお薬です。
ペンシクロビルは、ウイルスのDNAの複製を阻害することにより、ヘルペスウイルスの増殖を抑制します。
この様に、体の作用を受けて薬効が初めて現れるお薬をプロドラッグと言います。
お薬の吸収率をあげたり、特定の臓器で薬を作用させたり、元々薬効が短いお薬を持続させるのが目的で、この様な処方が取られる様になりました。
お薬の作用後は、速やかに代謝される事も特徴の1つです。
排泄部位が尿中が半分以上という事もあり、性器再発型のヘルペス治療にも処方されます。
また、2013年2月から単純疱疹への処方が可能になりましたので、従来より幅広い処方が期待されているお薬です。
用法
本剤のご使用にあたりましては、医師や薬剤師の管理・指導の下で適切な使用をお願い致します。
副作用
主な副作用は、胃腸障害(下痢、軟便、吐き気、腹痛)や頭痛になります。
1〜2日でこの様な症状が治まらず、生活に支障が出るようでしたら、医師の診察を受けてください。
稀に以下の様な重篤化する副作用が出ます。
アナフィラキシー様症状(めまい、発疹、ショック症状、見当識障害など)、腎機能障害、肝機能障害、急性膵炎など。
以上の様な症状が出た場合には、休薬の必要がありますので、ただちに医師の診察を受けてください。
注意事項
以下の方は、このお薬を服用できません、ご注意下さい。
本剤の成分に対する既往歴のある方、重篤な腎機能及び肝機能障害のある方、全身状態の悪い方、小児。
以下の場合は慎重投与になります、担当医師と服用前にご相談をお願いします。
痛風の薬(ベネシット)、喘息の薬(テオフィリン)、免疫抑制剤(セルセプト)を処方されている方。
ヒスタミンH2受容体拮抗薬(シメチジン)を処方されている方、高齢の方。
他にも飲み合わせに注意するお薬や疾患があります。
現在服用されているお薬のある方は、お薬手帳を持参の上、服用前に薬剤師にご相談下さい。
◆本剤は国内では医師の処方を必要とする【要指示薬】です。本剤の説明文は英文の能書を翻訳したものであり、使用方法等が日本の医療従事者の見解 と異なる場合がありますのでご留意ください。
◆輸入医薬品はご自身の責任の上で、他者に譲渡せずご自身にてご使用ください。
◆詳細は掛かり付けの医師または薬剤師にご相談ください。
◆弊社ではどのような責任も受けかねますのでご了承ください。
