「クロミッド」は脳下垂体前葉に作用して、ゴナドトロピン(性腺刺激ホルモン)の分泌を増加させ、排卵障害による不妊症の排卵を誘発する薬です。また、男性ホルモンの分泌をうながすことによる精子形成促進効果が期待できることから、男性不妊症の治療にも用いられることがあります。
排卵障害は、卵子の発育不全により排卵が起こらなくなる疾患です。排卵障害が重度になると無排卵症となり、これが長期化すると不妊症となってしまいます。排卵障害の原因は、脳の視床下部のストレスや脳腫瘍などによる失調や、下垂体の腫瘍や薬剤の作用などによるものと、多のう胞性卵巣症候群や早期閉経などによるものがあります。基礎体温や超音波検査などで原因が特定されます。
用法
本剤のご使用にあたりましては、医師や薬剤師の管理・指導の下で適切な使用をお願い致します。
副作用
霧視などの視覚症状、食欲不振、吐き気、嘔吐、倦怠感、頭痛、顔面紅潮、口渇、発疹、イライラ、不安、尿量増加などがあらわれる場合があります。また、まれに重篤な副作用として卵巣腫大による下腹部痛、息苦しさ、ほてりなどの初期症状がみられます。
注意事項
※以下に該当する場合は服用を避けてください。
・妊娠中もしくは可能性のある方
・肝機能障害などの肝疾患のある方
・エストロゲン依存性悪性腫瘍がある、または疑いのある方
・卵巣腫大のある方
※以下に該当する場合はご使用前に医師の診断を仰いでください。
・18歳未満の方
・肝疾患のある方
・子宮内膜症、子宮筋腫がある、または既往のある方
・乳腺症、乳房結節がある方
・多のう胞性卵巣のある方
・乳がんの既往、乳がんの家族歴がある方
・肝機能障害および肝疾患の既往がある方
※本剤の服用により多胎妊娠(双子)の可能性があります。
※持病やアレルギーがある場合は、使用前に医師にご相談ください。
※他の薬を服用中の方は、使用前に医師にご相談ください。
※服用中に異常があらわれた場合は直ちに服用を中止し、医師にご相談ください。
※お子様の手の届かない場所に保管して下さい。
※服用中は車の運転など危険な作業を避けてください。
※直射日光を避け、湿気のない冷暗所に保管して下さい。
◆本剤は国内では医師の処方を必要とする【要指示薬】です。本剤の説明文は英文の能書を翻訳したものであり、使用方法等が日本の医療従事者の見解 と異なる場合がありますのでご留意ください。
◆輸入医薬品はご自身の責任の上で、他者に譲渡せずご自身にてご使用ください。
◆詳細は掛かり付けの医師または薬剤師にご相談ください。
◆弊社ではどのような責任も受けかねますのでご了承ください。
