プラビックスは、抗血小板剤になります。抗血栓薬には、三種類あります。
ヘパリンやワーファリンの様に、赤色血栓が出来るのを阻害する抗凝固剤が一つ目です。
ウロキナーゼの様に、既に出来た血栓を溶かす血栓溶解薬が、二つ目になり、このお薬は血液凝固に関わるタンパク質フィブリンに働きかけます。
そして、プラビックスの様に、血小板の凝集を取り除き、血栓を防ぐことにより、脳卒中(脳梗塞)の素因を防ぐのが、三番目の抗血小板薬になります。
有効成分硫酸クロピドグレルは、チエノピリジン誘導体の一種で、体内のCAMP(環状アデノシン一リン酸)と、血管平滑筋の収縮にも関わるカルシウムイオンが血小板凝集に関わることから、この働きに的を絞った薬剤でもあります。
血小板表面にある、血小板の凝集を促進する作用を持つ糖タンパクの一つフィブリノーゲン受容体の働きを抑えます。
国内では2006年5月から発売されているお薬です。
違う薬理を持つ抗血小板剤、アスピリンと併用する事があります。
脳の血管に中性脂肪やコレステロールがたまり、脳の血管が狭窄する『アテローム血栓性梗塞』にも効果があるといわれています。
虚血性脳血管障害、経皮的冠動脈形成術(PCI)、閉塞性動脈硬化症、動脈硬化が原因となる各種疾患に処方されます。
用法
本剤のご使用にあたりましては、医師や薬剤師の管理・指導の下で適切な使用をお願い致します。
副作用
お薬の特性上、出血しやすくなります。
怪我をすると血がとまりにくくなりますので、服用中は外傷に気をつけて下さい。
以下の様な副作用が初期症状として現れます。
紫斑、貧血、鼻血、血痰、皮下出血、眼底出血、歯肉出血、血小板値異常(ヘモグロビン減少、赤血球減少、ヘマトクリット減少、白血球減少)。
以上の様な副作用が現れた場合や、お薬服用後に、出血し血が止まらなくなった場合には、医師の診察を受けていただきますよう、お願い致します。
注意事項
以下に該当する方は、このお薬を服用出来ません、ご注意下さい。
出血する危険性のある疾患をお持ちの方(血友病、頭蓋内出血、消化管出血、尿路出血、喀血、硝子体出血など)。
現在外傷のある方。生理中の方。
以下の方は、出血が止まらなくなる危険性があるため、慎重投与になります。
出血傾向や素因のある方、重篤な腎疾患、肝機能障害のある方、高血圧症の方、高齢の方、低体重の方。
胃酸を抑えるプロトンポンプ阻害薬系胃薬との併用は、このお薬の働きが弱まることがあります。
血栓溶解薬との併用には、出血に配慮しての併用が必要です、医師の判断を仰いでの服用をお願い致します。
◆本剤は国内では医師の処方を必要とする【要指示薬】です。本剤の説明文は英文の能書を翻訳したものであり、使用方法等が日本の医療従事者の見解 と異なる場合がありますのでご留意ください。
◆輸入医薬品はご自身の責任の上で、他者に譲渡せずご自身にてご使用ください。
◆詳細は掛かり付けの医師または薬剤師にご相談ください。
◆弊社ではどのような責任も受けかねますのでご了承ください。