セラゼッタはミニピルとの別名を持つ経口避妊薬の一種です。卵胞ホルモンを含まず、黄体ホルモンのみで開発された新型の【低用量ピル】です。
本剤はデソゲストレルを主成分としています。デソゲストレルは、第3世代の黄体ホルモン薬であり黄体ホルモンを活性化したり子宮内膜の厚さを保つ作用を持ちます。黄体ホルモンは、通常排卵〜月経前まで分泌され続けるホルモンであり、これを活性化させることで乱れた周期が正常化され腹痛等で苦しい月経困難症を改善に導きます。
また本剤は避妊効果も持っています。
通常ピルは排卵を抑制することで妊娠を防ぐのですが、本剤のようにミニピルと呼ばれるものは、原則的に排卵は抑制出来ません。ミニピルでは毎日同じ時刻の服用が必須条件となり継続がやや面倒でもありますが、卵胞ホルモンを投与できない方でも使用できるタイプの経口避妊薬となります。
■避妊メカニズムは次の通り■
精子は膣の奥にある子宮頚管という場所を通って子宮に到達しますが、黄体ホルモンを活性化させることで子宮頚管に粘り気の強い分泌物を出す為、精子がここを通過することが出来にくくなります。
万一受精が成立しても受精卵を子宮に辿り着かせる為の輸卵機能が抑制されており、子宮内膜に着床できないので妊娠が成立しません。
黄体ホルモンだけが活性化された時には子宮内膜は肥厚化されません。子宮内膜は薄い状態が保たれる為受精卵は着床できません。
これらの3つの仕組みにより、排卵は起きるが精子の運動を困難にしたり着床条件を悪くすることで避妊効果が得られます。
用法
生理の始まった日から服用を開始します。
ミニピルは避妊を続けたい期間(生理中を含めて)毎日必ず同じ時間に1錠を服用します。
休薬期間を設けずにそのまま29日目から次のシートを開始して下さい。
卵胞ホルモンが含まれていませんので生理は薬によってコントロールされず、原則自然に起こります。
また毎日同じ時間に服用する事が大変重要です。
本剤のご使用にあたりましては、医師や薬剤師の管理・指導の下で適切な使用をお願い致します。
副作用
下腹部の出血、嘔気、頭痛、乳房の痛みなどが現れる場合がありますが、飲み続けることで通常は副作用が改善されます。
注意事項
・他のお薬を使用中の方は、服用前に医師にご相談ください。飲み合わせによっては避妊効果を弱める可能性もあります。
・持病のある方は本剤を服用できない場合があるので、服用前に必ず医師にご相談ください。
・服用後に起きる副作用が耐えがたいレベルの場合は速やかに医師の診断を受けて下さい。
・妊娠中、授乳中の女性は服用をお避け下さい。
◆セラゼッタは、日本国内では医師の処方を必要とする【要指示薬】です。本剤の説明文は英文の能書を翻訳したものであり、使用方法等が日本の医療従事者の見解と異なる場合がありますのでご留意ください。
◆輸入医薬品はご自身の責任の上で、他者に譲渡せずご自身にてご使用ください。
◆詳細は掛かり付けの医師または薬剤師にご相談ください。
◆弊社ではどのような責任も受けかねますのでご了承ください。