ゼフィックスの有効成分ラミブジンは元々HIVウイルスの治療薬として開発された経緯がありますが、B型肝炎にも効果が認められました。B型肝炎ウイルス(HBV)の増殖を抑制する作用があり抗ウイルス剤の一種となりました。
HBVはウイルス本体のDNAを複写しながら増殖をしますが、ウイルスの複写に関わるDNAポリメラーゼという酵素の作用を阻害する働きによりウイルスの増殖を抑制します。ただし本剤は増殖抑制効果のみであり、ウイルスそのものを減らし根治する作用は非常に弱いです。
ゼフィックスだけの効果でHBVを全滅させることには大変時間がかかる為、長期に渡りウイルスの増殖を抑制し続ける必要があります。B型肝炎にはセロコンバージョン(※)という状態が起きることがありますが、本剤でウイルスを増殖抑制している間に肝機能を向上させること以外に、セロコンバージョンが起きやすい環境を作ることも薬効としての目標もあります。
本剤にはウイルスの増殖を抑制する効果が高く肝炎は鎮静化に至りますが、自己判断にて内服を中断すると、元ウイルスが再び増殖を始めたり、耐薬剤ウイルスの出現により更に肝炎が悪化する恐れもありますので、必ず医師から指示された内服期間を守ってください。
(※)セロコンバージョン:ウイルスに対しヒトの免疫機能にて抗体が出来あがりB型肝炎が鎮静化した状態
用法
本剤のご使用にあたりましては、医師や薬剤師の管理・指導の下で適切な使用をお願い致します。
副作用
・頭痛・倦怠感・悪心・下痢・腹痛が現れることがあります。
注意事項
・本剤または本剤の成分により過敏症の既往歴を持つ方、また持病やアレルギーのある方、妊婦や妊娠の可能性のある女性、授乳中の方は内服できないか、慎重に用いる必要がありますので医師にお知らせください。特に腎機能が低下している方は、必ずお知らせください。
・他のお薬をご使用中の方は医師にお知らせください。
・胎児への影響が懸念されている為、挙児希望の方は事前に医師にご相談ください。
・本剤を内服後、体に異変が生じた場合は内服を中止し速やかに医師の診断を受けて下さい。
・医師から検査の指示を受けた時には必ず受けて下さい。
・自己判断で休薬すると病状が悪化する場合があります内服期間は医師の判断に従ってください。
◆本剤は、日本国内においては医師の処方を必要とする【要指示薬】です。
◆本剤の説明文は英文記載の能書を翻訳したものである為、使用方法等が日本における医療従事者の見解と異なる場合がありますのでご留意ください。
◆輸入医薬品はご自身の責任の上で、第三者に譲渡せずご自身にてご使用ください。
◆詳細は掛かり付けの医師または薬剤師にご相談ください。
◆弊社ではどのような責任も受けかねますのでご了承ください。
