ケプラは、てんかん治療薬の一種あり、てんかんの中でも、特に【部分てんかん】に対し効果が認められています。
有効成分レベチラセタムはピロリドリン誘導体の一種であり、γアミノ酪酸(GABA)と局所麻酔薬を結合した基本構造を持ち神経伝達物質を放出する量を司る脳の中枢と結合することで、てんかん発作の予防効果があります。
てんかんは慢性疾患であり発作を繰り返し発症させる病気です。正しい診断と投薬治療により70%以上の患者は発作を起こさない生活を送ることができますが、約30%の患者は発作が繰り返されています。本剤は、これまで投薬治療で十分な効果が得られなかったてんかん患者への新たな治療薬となりました。また他のてんかん薬との相互作用が起こりにくい為、複数のてんかん薬の併用療法が可能となっています。
また通常のてんかん治療薬は初回投与量は少なめで徐々に増量しますが、本剤は初回内服量に通常の維持量を用いることが出来るので、治療効果の現れが早いです。
その為現在では世界90カ国以上の地域での使用実績があり、更には使用することで発作の頻度が20%程度減少したことが認められています。
尚本剤は対症療法薬であり、てんかんの根本治療薬ではありません。予防的な意味で長期連用になることが多いですが、状態が良くなれば、医師の指示の元徐々に減量できる可能性もあります。
用法
本剤のご使用にあたりましては、医師や薬剤師の管理・指導の下で適切な使用をお願い致します。
副作用
眠気、頭痛、めまい、不眠、だるさ、頻回便、軟便、便秘、嘔気、食欲減退、腹痛が現れることがあります。
また、鼻咽頭炎が発生することがあります。
注意事項
・本剤や本剤の成分で過敏症の既往歴を持つ方は本剤をご使用になれません。
・次の方は慎重に投与する必要がありますので、必ず事前に医師にお伝えください。
【妊娠中もしくは妊娠の可能性のある方】【妊娠希望の方】【持病やアレルギーのある方】【市販薬を含め他のお薬をご使用中またはこれからご使用になる方】
・長期連用になることが予測されますが必ず医師の指示に従い内服してください。自己判断での休薬は重度の発作を招く恐れがあります。
・検査の指示を受けた場合は必ず受けて下さい。
・眠気の副作用が出る恐れがありますので車の運転や危険な作業はお控えください。
・本剤を内服後、初期症状として体調に異変が現れた場合には速やかに医師の診断を受けて下さい。
◆ケプラは国内では医師の処方を必要とする【要指示薬】です。本剤の説明文は英文の能書を翻訳したものであり、使用方法等が日本の医療従事者の見解と異なる場合がありますのでご留意ください。
◆輸入医薬品はご自身の責任の上で、他者に譲渡せずご自身にてご使用ください。
◆詳細は掛かり付けの医師または薬剤師にご相談ください。
◆弊社ではどのような責任も受けかねますのでご了承ください。