ダフロンは、1969年に初めてフランスで導入されて以来、ヨーロッパ各国で慢性、急性の痔核症状の改善や脚部血流機能不全が原因となって起こる、脚のむくみ、夜間の引きつり、痛みや熱間症状の治療に処方されている医薬品です。
本剤の主成分は、オレンジやレモンといった柑橘系の果物由来の「ジオスミン」と「へスペリジン(ビタミンP)」です。
一般的に言われる「イボ痔(痔核)」は、肛門部分の静脈が何らかの理由で圧迫され、血液の流れが悪くなり、こぶが出来ることが原因で生じます。
肛門は、心臓より低い所にあるため、常に痔の静脈部分は圧力を受け、長時間立った状態や座りっぱなしでいると、圧力がさらに上昇して、痔核が起こり易くなると考えられています。
また、脚部血流機能不全も静脈の血流の流れば悪くなることが原因で生じます。
脚部血流不全は、何も治療を施さなければ、血栓が血管内を移動して、肺に到達して肺塞栓症を発症させて、心配停止や呼吸困難といった重大な症状を引き起こす危険もあります。
脚部血流機能不全は、下肢静脈瘤の原因でもあり、この結果、潰瘍や皮膚炎、肌に色素沈着が起こることもあります。
これらの症状改善には、静脈の流れを正常にすることが必要です。
ダフロンは、静脈を強化して血行を促進する働きと抗炎作用があり、痔核や脚部血流機能不全の治療に大きな効能があります。
用法
本剤のご使用にあたりましては、医師や薬剤師の管理・指導の下で適切な使用をお願い致します。
副作用
本剤は古くから処方されている医薬品であり、副作用の危険は少ないと言えますが、本剤に対する過敏症や胃痛、頭痛、下痢、倦怠感、食欲不振、顔面浮腫等の副作用は考慮しておく必要があります。
使用した方の中には、慢性的に胃のや気分の不快感を感じることがあるようですが、この症状が出たからと言って、使用を停止しなけらばならないことではありません。
注意事項
妊娠中の方、妊娠の可能性がある方、授乳中の方は、服用する前に、医師に報告して、その指示に従って相談下さい。
痔の治療で服用して、服用から15日経っても症状が良くならない場合は、医師に相談して下さい。
保管場所は、極度の直射日光や暑さのない場所においてください。
◆本剤は国内では医師の処方を必要とする【要指示薬】です。本剤の説明文は英文の能書を翻訳したものであり、使用方法等が日本の医療従事者の見解 と異なる場合がありますのでご留意ください。
◆輸入医薬品はご自身の責任の上で、他者に譲渡せずご自身にてご使用ください。
◆詳細は掛かり付けの医師または薬剤師にご相談ください。
◆弊社ではどのような責任も受けかねますのでご了承ください。