ディプロゾン軟膏はベタメタゾン吉草酸エステルを用いたステロイド剤であり、ホルモン薬の一種です。
腎臓の隣にある器官である副腎にて常時複数種類のホルモンが生成されていますが、その中の一つ糖質コルチコイドを人工的に合成した物を特にステロイド剤と呼びます。
糖質コルチコイドには、掻痒感、炎症などを緩和させる作用がある為、人が本来持つ力で鎮静化させることが可能ですが、自然に分泌される糖質コルチコイドの作用で抑えられない場合には、皮膚炎などの症状が続きます。その為本剤は糖質コルチコイドを補う目的で患部に直接用い、炎症を改善させます。塗布以外にも症状に応じて無菌ガーゼに本剤を塗布し患部に貼りつける方法を取ることもできます。
本剤の特徴に、浮腫の副作用が現れにくいという点があります。これはベタメタゾン吉草酸エステルに鉱質コルチコイド作用(ナトリウムを貯め、電解質や水分の排出を抑制します)が少ない為です。ステロイド剤を使用する際全身性の副作用が懸念される事がありますが、本剤は外用薬であり、用法用量指示された使用期間を厳守する限りであれば副作用の発現率は大変低いです。ただ本剤はステロイドの5段階の強さのうち群【強い】に該当する為吸収率が高く、粘膜周辺への使用へは十分にお気を付け下さい。
用法
本剤のご使用にあたりましては、医師や薬剤師の管理・指導の下で適切な使用をお願い致します。
副作用
長期連用により、肌荒れや皺などのステロイド特有の皮膚症状が見らる場合があります。
また細菌感染しやすくなります。
注意事項
・本剤や本剤の成分に過敏症の既往歴のある方はご使用になれません。
・医師から指示された期間を過ぎても症状が改善されない場合は医師にご相談ください。
・眼科領域の部位にはご使用になれません。
・治療目的以外ではご使用にならないでください。
◆ディプロゾン軟膏は、日本国内においては医師の処方を必要とする【要指示薬】です。
◆本剤の説明文は英文記載の能書を翻訳したものである為、使用方法等が日本における医療従事者の見解と異なる場合がありますのでご留意ください。
◆輸入医薬品はご自身の責任の上で、第三者に譲渡せずご自身にてご使用ください。
◆詳細は掛かり付けの医師または薬剤師にご相談ください。
◆弊社ではどのような責任も受けかねますのでご了承ください。