ニュエリンの有効成分であるテオフィリンは、ぜんそく治療薬として使用実績も長いので同種の医薬品の中でも表的なお薬であると言えます。
歴史は大変古く、元々カフェインがぜん息治療に効果があると知られていたのですが、1888年カフェインよりもさらにぜん息治療効果のあるテオフィリンを茶葉から抽出する事で、薬剤として開発されました。また近年の研究では古来よりぜん息治療に用いられた漢方やハーブにもテオフィリンを含むものがあったと分かってきました。
テオフィリンの持つ働きは、【気管支拡張作用】により気管支平滑筋の緊張をほぐす、【呼吸中枢刺激作用】により呼吸を司る脳内物質に作用し乱れた呼吸を正常に戻す、【強心作用】により心臓を強く保つ、【抗炎症作用】にて気管支内の炎症を鎮静化します。
これらの相互作用によってぜん息発作を予防します。
ただし、テオフィリンは茶葉から抽出した成分でありカフェインと類似の作用を持ちます。その為日本茶や紅茶、またカフェインを多く含むコーヒーなどを多飲することで、お薬の効果が体内で倍増し副作用が発生しやすくなるのでくれぐれもご注意ください。
なお、基本的な内服のタイミングは【用法】に記した通りですが、各個人によりぜん息発作の発生しやすい状況や時間帯がある為、医師とご相談の上ご自身に合った使用時間を定めることも重要となります。
用法
本剤のご使用にあたりましては、医師や薬剤師の管理・指導の下で適切な使用をお願い致します。
副作用
嘔吐、嘔気、不眠、興奮、動悸、けいれん、手の震え、鼻血、口内のしびれ、むくみ、貧血、関節痛、だるさなどが現れる場合があります。
これらの症状が現れたら、医師にご相談ください。
注意事項
・過去にキサンチン製剤にて過敏症状が現れた経験を持つ方は服用をお避け下さい。
・現在他のお薬をご使用中の方は、掛かり付けの医師または薬剤師にご相談ください。
・持病やアレルギーをお持ちの方は、服用前に医師または薬剤師にご相談ください。
・妊娠中、また妊娠の可能性のある方、授乳中の方は服用をお避け下さい。
・授乳中の方で服用の必要があれば、服用期間は授乳をお避け下さい。
・癲癇、急性腎炎、肝障害、甲状腺機能亢進症、うっ血性心不全の疾患をお持ちの方は服用前に掛かり付けの医師にご相談ください。
◆ニュエリン(ぜんそく薬)は、日本国内では医師の処方を必要とする【要指示薬】です。本剤の説明文は英文の能書を翻訳したものであり、使用方法等が日本の医療従事者の見解と異なる場合がありますのでご留意ください。
◆輸入医薬品はご自身の責任の上で、他者に譲渡せずご自身にてご使用ください。
◆詳細は掛かり付けの医師または薬剤師にご相談ください。
◆弊社ではどのような責任も受けかねますのでご了承ください。