プレンジール5mgは、降圧剤の中でもカルシウム拮抗薬に分類されるお薬になります。
英語でカルシウムチャンネルブロッカーと呼ばれてるこの種類の薬剤は、血管の内側にある血管平滑筋に働きかけ、血圧を挙げる作用のある、カルシウムチャネルの働きを阻害するものです。
体内にあるカルシウムチャネルは作用する部位により、様々なタイプに分類されます。
血管平滑筋に作用すると言われているのはL型カルシウムチャネルとよばれるものです。
L型カルシウムの、どのタイプに結合するかで、カルシウム拮抗剤の用法は三種類に分かれます。
一つ目は、L型カルシウムチャネルのD部位(ジルチアゼム)に結合するベンゾチアゼピン系で、代表格がヘルベッサーです。
二つ目は、、L型カルシウムチャネルのV部位(ベラパミル)に結合するフェニルアルキルアミン系で、代表格はワソランです。
このお薬は主に不整脈に処方されます。
そして、三つ目は、L型カルシウムチャネルのN部位(ニフエジリピン)に作用するジヒドロピリジン系で、プレンジールは、この系列になります。
有効成分フェロジピンという名前の通り、この系列のカルシウム拮抗剤の特徴として、名称の末尾に『ジピン』がつくのが挙げられます。
降圧効果が高く、血糖値や、尿酸値に影響を及ぼしにくい薬ですので、高血圧の二次的疾患である糖尿病や腎臓病の併発防止や、既にこれらの合併症をお持ちの方にも処方されます。
また血管を広げながら、血流を改善しつつ、心臓に負担をかけにくいお薬になっている為、末梢血管の血流改善にもなります。
お薬の血中濃度半減期が長い為、一日の服用回数が少ない所も特徴です。
用法
本剤のご使用にあたりましては、医師や薬剤師の管理・指導の下で適切な使用をお願い致します。
副作用
以下の様な症状が、副作用としてみられます。
動悸、息切れ、ほてり、頭痛、めまい、歯肉の腫れ、頻脈、発疹、蕁麻疹、肝機能障害。
重篤の場合には、血管浮腫(顔や粘膜の腫れ、手足の腫れ)になります。
いずれの場合も、これらの症状が現れた場合には、自己判断で休薬せず、すみやかに担当医の診察を受けて下さい。
併用されているお薬によっては、副作用が現れやすい場合がありますので、ご注意下さい。
また高齢の方は、お薬の血中濃度が上がりやすいので、副作用も出やすくなります。
少量からの服用をお願い致します。
注意事項
以下の方は、このお薬を服用できません、ご注意下さい。
妊娠中の方、授乳中の方、重篤な肝機能障害の方。
以下のお薬は、本剤と相互作用を起こすものになりますので、併用は慎重投与になります。
強心症のお薬(ジギタリス)、結核のお薬(リファンピシン)、胃薬(シメジシン)、抗真菌薬(イトラコナゾール)、抗生物質(エリスロマイシン)。
他にも、飲み合わせに注意するお薬があります、お薬手帳をお持ちの上、薬剤師の方にご相談下さい。
◆プレンジール5mgは国内では医師の処方を必要とする【要指示薬】です。本剤の説明文は英文の能書を翻訳したものであり、使用方法等が日本の医療従事者の見解 と異なる場合がありますのでご留意ください。
◆輸入医薬品はご自身の責任の上で、他者に譲渡せずご自身にてご使用ください。
◆詳細は掛かり付けの医師または薬剤師にご相談ください。
◆弊社ではどのような責任も受けかねますのでご了承ください。