セフスパンは、細菌感染症のお薬です。
1987年に開発された、セフェム系第三世代の抗生物質になります。
セフェム系抗生物質は、1948年、イタリア人科学者ジュゼッペ・ブロツが腸チフスに効力を発揮する物質を培養する土地を探していた折、サルディーニャ島でセファロスポリウムという真菌が下水道の雑菌の成長を抑制したのを発見したのに始まります。
現在ノセフェム系抗生物質は、セファロスポリウムの原型を人工的に作り、そこから抗菌力・抗菌スペクトルの改善を積み重ね、市場に出されているのです。
セフェム系は、開発された時期や抗菌力の違いにより、第一〜第三世代に分かれます。
初代セフェム系はグラム陽性菌に効力を発揮し、第二、第三世代は、一部のグラム陰性菌にも効果があります。
細菌の細胞壁合成酵素の働きを阻害する薬効を示す抗生物質になりますので、ペニシリンと同じβラクタム系抗生物質に分類されます。
ペニシリンよりも経口での吸収が良く、半減期が比較的長く、ショック症状が少ない事で知られています。
グラム陽性菌に主に効力を発揮しますので、肺炎球菌、中耳炎、副鼻腔炎、淋菌性尿道炎、猩紅熱 急性気管支炎、膀胱炎、腎盂腎炎などに処方されます。
またマクロライド系抗生物質との併用により、マイコプラズマ肺炎にも処方される事もあります。
用法
本剤のご使用にあたりましては、医師や薬剤師の管理・指導の下で適切な使用をお願い致します。
副作用
主な副作用として胃腸障害(下痢、軟便、むかつき、胃もたれなど)があります。
これは抗菌作用の一環で腸内環境が乱れることにより起こるものです。
服用前に気になるようでしたら、薬剤師に整腸剤(ビオフェルミンなど)か、胃粘膜保護剤(ムコスタ、セルベールなど)を同時に処方して貰いましょう。
それでも胃腸障害が長引く、生活に支障が出る場合は医師の診断を受けて下さいますようお願い致します。
稀に以下の様な副作用が出ることがあります。
アナフィラキシー症状(蕁麻疹、粘膜の腫れ、冷や汗、顔面蒼白、手足の痺れなど)。
大腸炎(激しい腹痛、血便、発熱など)、腎不全、 間質性肺炎、肝機能障害。
以上のような症状が出た場合には、休薬の必要がありますので、ただちに医師の診断を受けて下さいますよう、お願い致します。
注意事項
以下の方は、このお薬を服用できません、ご注意下さい。
セフェム系抗生物質及び、βラクタム系抗生物質によるショック既往歴のある方。
以下の方は慎重投与になります。
アレルギー疾患をお持ちの方、高齢の方、重度の腎機能及び肝機能障害をお持ちの方。
抗血栓薬ワーファリンカリウムを処方されている方は、このお薬の薬効を増強させる恐れがあります。
他にも併用されているお薬がある方は、服用前に医師及び薬剤師にご相談下さい。
◆セフスパンは国内では医師の処方を必要とする【要指示薬】です。本剤の説明文は英文の能書を翻訳したものであり、使用方法等が日本の医療従事者の見解 と異なる場合がありますのでご留意ください。
◆輸入医薬品はご自身の責任の上で、他者に譲渡せずご自身にてご使用ください。
◆詳細は掛かり付けの医師または薬剤師にご相談ください。
◆弊社ではどのような責任も受けかねますのでご了承ください。