オムニセフの有効成分セフジニルは、β-ラクタム系抗生物質のうち第三世代抗生物質であるセフェム系抗生物質に分類される医薬品です。本剤は細菌の細胞壁に存在し網の目構造となっているペプチドグリカン層をつなぐペニシリン結合タンパク(PBP)と呼ばれる酵素を阻害することから細菌を細胞レベルで死滅させる働きが認められています。
細菌の持つ細胞壁は人体には存在しない物質であり、本剤の毒性は人に対しては発揮されません。同様の理由から細胞壁を持たないタイプの細菌(マイコプラズマ・クラジミア・リケッチアなど)、及び細胞壁の種類が異なる真菌類には効果が得られません。
本剤は人体には毒性は発揮しませんが、内服することで体内の細菌のバランスが変わることがあります。殺菌すべき細菌と、元々ヒトの活動に必要とされる常在菌がありますが、ペプチドグリガンを有する細菌であればヒトの常在菌をも殺菌してしまうことが考えられる為、用法用量は医師の指示を厳守し内服してください。特に腸内ではビフィズス菌などの人体に有用な細菌をも殺菌してしまうことで軟便や下痢を招きやすくされると言われています。
また尿の色が赤色に変化することがありますが、ほとんどの場合は血尿ではない為心配はいりません。内服少量後にも赤色の量が続くようなら受診してください。
用法
本剤のご使用にあたりましては、医師や薬剤師の管理・指導の下で適切な使用をお願い致します。
副作用
稀に下痢や発疹が現れることがあります。
注意事項
・次の方は使用できません。
【過去に本剤を用いて過敏症が出た経験を持つ方】
・次の方は事前に医師にお知らせください。
【持病やアレルギーのある方】【現在他のお薬を使用中の方】
・内服にあたり、医師の指示を厳守し内服のこと。
◆オムニセフは国内では医師の処方を必要とする【要指示薬】です。本剤の説明文は英文の能書を翻訳したものであり、使用方法等が日本の医療従事者の見解と異なる場合がありますのでご留意ください。
◆輸入医薬品はご自身の責任の上で、他者に譲渡せずご自身にてご使用ください。
◆詳細は掛かり付けの医師または薬剤師にご相談ください。
◆弊社ではどのような責任も受けかねますのでご了承ください。