メバロチンは、脂質異常症の患者さんの第一選択薬になっている程、幅広く処方されている、脂質異常症治療薬になります。
家族性高コレステロール血症など、患者さん本人の食生活や生活習慣を改善するだけで対処しきれない脂質異常症に対し、処方されます。
HMG-CoA還元酵素阻害薬(スタチン系)と呼ばれるものになります。
メバコールに続いて二番目に古いスタチン系のお薬です。
1989年に日本にて、中谷矩章(東海大学内科助教授)、北徹(京都大学老年科教授)、馬渕宏(金沢大学内科助教授)らにより製品化されたものです。
人間の体内コレステロール合成は半分が肝臓でされます。
有効成分プラバスタチンナトリウムが、肝臓のコレステロール代謝に必要なリポ蛋白を送り込み、同時にコレステロール合成に必要な、HMG-CoA還元酵素の働きを阻害します。
HMG-CoA還元酵素を肝細胞の中で競合的かつ選択的に阻害し、血液凝固抑制作用があります。
これにより、悪玉コレステロールが減り、組織に沈着したコレステロールを肝臓へ戻す善玉コレステロールの値を上げるように促進します。
肝臓での過剰なコレステロール生合成を防ぎます。
スタチン系の中でも、水溶性のお薬で、腎臓排泄となります。
飲み合わせに注意ある薬があります。
腎機能、肝機能疾患のある方には、服用注意なお薬になります。
服用中は、こまめな血液検査をお願い致します。
用法
本剤のご使用にあたりましては、医師や薬剤師の管理・指導の下で適切な使用をお願い致します。
副作用
主な副作用として、以下の様なものがあげられます。
発疹、下痢、胃不快感、紅斑、脱毛、光線過敏、そう痒、貧血など。
フィブラート系のお薬の併用で横紋筋融解症(全身倦怠感、赤褐色の尿、ふくらはぎが痛いなど)が現れることがあります。
この症状がみられた場合には、服薬を中止しますので、担当医師にご相談下さい。
他にも、稀ですが、肝機能障害、血小板減少、ミオパチー、末梢神経障害、間質性肺炎などの症状が出る事があります。
全身倦怠感、食欲不振、筋力の低下、手足のしびれ、発熱、から咳、歯茎からの出血などの症状がありましたら、薬剤師にご相談下さい。
注意事項
以下の方は、このお薬を服用できません、ご注意下さい。
妊婦の方、授乳中の方、フィブラート系の抗高脂血症薬を服用されている方で腎臓疾患をお持ちの方。
以下のお薬を服用されている方は、慎重投与になります。
医師にご相談の上、飲み合わせに注意して下さい。
ニコチン酸(ペリシット、コレキサミンなど)、免疫抑制薬(シクロスポリンなど)。
スタチン系のお薬は、他にも飲み合わせに注意の必要なお薬があります。
持病のある方は、詳しくは担当の医師もしくは薬剤師に、事前にご相談下さい。
また、このお薬を服用中の飲酒は厳禁です。
◆メバロチンは国内では医師の処方を必要とする【要指示薬】です。本剤の説明文は英文の能書を翻訳したものであり、使用方法等が日本の医療従事者の見解 と異なる場合がありますのでご留意ください。
◆輸入医薬品はご自身の責任の上で、他者に譲渡せずご自身にてご使用ください。
◆詳細は掛かり付けの医師または薬剤師にご相談ください。
◆弊社ではどのような責任も受けかねますのでご了承ください。