セロクエルは、第2世代の非定型抗精神薬です。脳内のドーパミンD2受容体、セロトニン5-HT2受容体の両方を遮断する5-HT2/D2拮抗薬と呼ばれています。ドーパミンD2受容体を遮断することで、統合失調症の陽性症状(幻覚、妄想、興奮)をおさえ、セロトニン5-HT2受容体を遮断することで陰性症状(無感情、自閉、意欲低下)を改善します。また、強烈な不安感、緊張、精神の高ぶりなどの、さまざまな精神症状の改善に応用されています。
統合失調症は、妄想や幻覚などの症状がある精神疾患です。これにより社会的・日常的な生活に支障をもたらしますが、思考や感覚が病気のために歪んでいることを、自身で認知することが難しくなりやすい点が特徴です。統合失調症の症状には、陰性症状と陽性症状があります。
◆陽性症状
統合失調症を発症して間もない頃や、再発時に多くみることができます。妄想や幻視、幻聴、独り言、不可解な返答、言動にまとまりがない、異常な興奮、攻撃的・奇異的な行動、などがあります。
◆陰性症状
通常、陰性症状は発症後数年を経過することに目立つ症状です。ひきこもり、自閉、感情の平板化、注意力の欠如、表情が乏しくなる、声の抑揚がなくなるなどの症状があります。
用法
本剤のご使用にあたりましては、医師や薬剤師の管理・指導の下で適切な使用をお願い致します。
副作用
立ちくらみ、 めまい、眠気、口の渇き、便秘、尿が出にくい、動悸 等
重篤な副作用として、高血糖、体重増加、神経過敏、高血糖、糖尿病性昏睡、低血糖、悪性症候群、重い肝障害、横紋筋融解症、けいれん、無顆粒球症、白血球減少、遅発性ジスキネジア、麻痺性イレウス、静脈血栓症、肺塞栓症 等
注意事項
※以下に該当する方は服用しないでください。
・糖尿病がある方
※服用によりめまいを起こす場合があります。車の運転や高所作業など、危険をともなう作業は避けてください。
※アルコールとの併用は避けてください。
※他の薬剤と併用する場合や持病がある場合は、服用前に医師にご相談ください。
※お子様の手の届かない場所に保管して下さい。
※直射日光を避け、湿気のない冷暗所に保管して下さい。
◆セロクエルは国内では医師の処方を必要とする【要指示薬】です。本剤の説明文は英文の能書を翻訳したものであり、使用方法等が日本の医療従事者の見解 と異なる場合がありますのでご留意ください。
◆輸入医薬品はご自身の責任の上で、他者に譲渡せずご自身にてご使用ください。
◆詳細は掛かり付けの医師または薬剤師にご相談ください。
◆弊社ではどのような責任も受けかねますのでご了承ください。