フィブラート系抗脂質異常症薬になります。
血中コレステロールや中性脂肪過多の影響により起きる脂質異常症は、様々な内臓疾患の病気の引き金となります。
このお薬の大きな特徴は、脂質異常症の中でも、中性脂肪の値を減らすことです。
中性脂肪の値が、500mg/dLになると、急性膵炎になると言われています。
しかし脂質異常症は、他の内臓疾患を併発するまで患者自身が気付きにくいことがあります。
リパンシールは、中性脂肪が、どの様に分解され体の各組織にエネルギーとして取りられるかというメカニズムに着目して作られたお薬です。
血中の中性脂肪は、LPL(リポ蛋白リパーゼ)と呼ばれる酵素により、遊離脂肪酸へと分解され、体内組織にエネルギーとして取り込まれます。
しかし余剰となった遊離脂肪酸は、再び血液に戻ってきてしまうという事もあります。
リパンシールは有効成分フェノフィブラートがLPLを活性化する一方で、体内の各組織から遊離脂肪酸が血液内に生合成され中性脂肪となるのを阻害する働きをします。
これにより血液中の脂質が減りますので、脂質異常症で中性脂肪が多い方(高トリグリセリド血症)に処方されるお薬になります。
他にも脂質異常症が招く二次的疾患、動脈硬化、狭心症、心筋梗塞の再梗塞の予防に処方されます。
用法
本剤のご使用にあたりましては、医師や薬剤師の管理・指導の下で適切な使用をお願い致します。
副作用
主な副作用として、胃部不快感、嘔気、筋症状、発疹、多形紅斑、浮腫、腫れ、かゆみ、蕁麻疹、光線過敏症、脱毛などがあります。
他のスタチン系コレステロールの低下薬と併用しますと横紋筋融解症(手足のしびれ・けいれん、手足に力が入らない、筋肉痛、歩行困難、赤褐色の尿)を引き起こす確立が高くなります。
肝臓や腎臓が悪い人及び高齢の方は副作用が出やすいお薬ですので、慎重投与になります。
稀に膵炎(上腹部〜背中の強い痛み、吐き気)が起こる場合があります。
これらの初期症状がみられた場合には、担当の医師もしくは薬剤師にご相談下さい。
注意事項
妊婦の方、重篤の腎機能、肝機能障害のある方は、このお薬の服用が出来ません、ご注意下さい。
免疫抑制剤のシクロスポリン、抗凝血薬のワルファリンや血糖降下薬の作用を強めるおそれがあります。
コステロールのお薬(コレスチラミン)と併用する場合は、服用する時間をずらして服用してください。
スタチン系コレステロールの低下薬(メバロチン、リポバス、リピトール、ローコール)と併用されますと、横紋筋融解症を引き起こす確立が高くなります。
◆本剤は国内では医師の処方を必要とする【要指示薬】です。本剤の説明文は英文の能書を翻訳したものであり、使用方法等が日本の医療従事者の見解 と異なる場合がありますのでご留意ください。
◆輸入医薬品はご自身の責任の上で、他者に譲渡せずご自身にてご使用ください。
◆詳細は掛かり付けの医師または薬剤師にご相談ください。
◆弊社ではどのような責任も受けかねますのでご了承ください。