ノルバスク錠はカルシウム拮抗薬と呼ばれる降圧剤で、高血圧の第一選択薬として処方されています。
カルシウムの99%は、骨や歯を形成するのに使われます。
残りの1%で、神経細胞の調整や止血作用など、生命維持に必要な働きをするのです。
その他にも、受容体を通し、血管内の平滑筋にイオン化して入り込み、体がなんらかの原因でストレスを受けた時に、血管を収縮させる働きを持ちます。
ノルバスク錠は、有効成分アムロジピンベシル酸塩が、血管平滑筋に入り込み、カルシウムイオンが血管細胞内に入り込むのを防ぎます。
これにより、心臓に栄養を送る、冠状血管や末梢血管が拡張されるので、血流が穏やかになり、血圧が下がります。
高血圧症のほかにも、虚血性心疾患治療薬としても処方されます。
カルシウム拮抗薬の主な副作用である、顔面紅潮や顔のほてり、頭痛などが少ないお薬です。
また半減期が約36時間と長く、作用の発現が穏やかなので、1日1回の投与で済む所も特徴です。
日本では、1986年より高血圧症、狭心症に対する臨床試験が実施され、1993年10月に承認され、同年12月発売されました。
また、2012年6月に、小児(6歳以上)の用法・用量の承認を受けたお薬でもあります。
用法
本剤のご使用にあたりましては、医師や薬剤師の管理・指導の下で適切な使用をお願い致します。
副作用
以下の様な副作用が症状として現れる場合があります。
黄疸、胸部痛、歯肉肥厚、貧血、呼吸困難、しびれ、熱感、のぼせ、動悸、徐脈。
起立性低血圧、むくみ(下肢、顔面など)、頻脈、頻尿、発汗、悪寒、胸痛、頭痛。
めまい、倦怠感、眠け、不眠、脱力感、筋けいれん、内臓障害(悪心、嘔吐、便秘、下痢、胃不快感,胸焼け、食欲不振)。
血圧低下、房室ブロック、肝機能数値以上など。
この様な症状がみられました場合には、担当医の診察をお受けくださいますようお願い致します。
注意事項
以下に当てはまる方は、このお薬を服用できません、ご注意下さい。
妊婦の方、授乳中の方、肝機能、腎機能障害の方。
高血圧や心臓病の薬ヘルベッサーとの併用は、高度の徐脈を招く危険性があります。
他の降圧剤や利尿剤との併用は、血圧の下がりすぎに注意する必要があります。
一部の抗生物質、抗真菌薬、高脂血症治療薬は、お薬の血中濃度を上昇させる可能性があります。
抗結核薬や抗けいれん薬との併用は、お薬の効き目を弱める可能性があります。
グレープフルーツジュースを、同時に飲むと血中濃度が上昇するので、お避け下さい。
またこのお薬服用中の飲酒は厳禁です。副作用の誘発になります。
◆本剤は国内では医師の処方を必要とする【要指示薬】です。本剤の説明文は英文の能書を翻訳したものであり、使用方法等が日本の医療従事者の見解 と異なる場合がありますのでご留意ください。
◆輸入医薬品はご自身の責任の上で、他者に譲渡せずご自身にてご使用ください。
◆詳細は掛かり付けの医師または薬剤師にご相談ください。
◆弊社ではどのような責任も受けかねますのでご了承ください。
