セロザットは、第3世代の抗うつ薬とされ、「選択的セロトニン再取込阻害薬(SSRI)」と呼ばれています。
セロトニンは脳の中枢神経系に存在する経伝達物質のひとつで、落ち着きや満足感、心地よさなどの気分を与え、ノルアドレナリンやドーパミンが与える気分や感情の暴走をコントロールしています。セロトニンの分泌が不足すると、不安や落ち込みなどのうつ病の症状があらわれます。選択的セロトニン再取込阻害薬であるパキシルは、神経細胞から出たセロトニンを再び細胞内に取り込もうとする、セロトニントランスポーターと呼ばれるタンパクの働きを阻害して、うつ病の症状を緩和します。
◆セロトニントランスポーター遺伝子
セロトニンの遺伝子情報をコントロールしている遺伝子を、セロトニントランスポーター遺伝子といいます。この遺伝子には、内向的な性格をつくるS型、社交的な性格をつくるL型があり、SS型、SL型、LL型の3種類に分けることができるとされています。Sが多いほど不安を感じやすく、Lが多いほどポジティブで前向きな傾向が強いといわれています。日本人はSSをもつ割合が非常に高いといわれ、プレシャーやストレスに弱い傾向があるようです。
用法
本剤のご使用にあたりましては、医師や薬剤師の管理・指導の下で適切な使用をお願い致します。
副作用
吐き気、食欲不振、口の渇き、便秘、下痢、眠気、不安感、イライラ感、めまい、頭痛、だるい、ふるえ、性機能異常(射精遅延、勃起障害)、発汗、尿が出にくい、動悸、目がまぶしい、出血傾向、発疹、発赤、かゆみ 等
まれに重篤な副作用として、セロトニン症候群、悪性症候群、幻覚、せん妄、錯乱、けいれん、抗利尿ホルモン不適合分泌症候群、肝障害、横紋筋融解症、重い血液成分の異常 等
注意事項
※以下に該当する場合は慎重投与が必要ですので、医師の診断を仰いでください。
・てんかん、緑内障、出血性疾患、躁うつ病、躁病の既往歴のある方
・妊娠中、または可能性のある方
・高齢者 小児
※服用によりめまいや眠気を起こす場合があります。車の運転や高所作業など、危険をともなう作業は避けてください。
※副作用が出やすくなるため、アルコールは極力控えてください。
※他の薬剤と併用する場合は、服用前に医師にご相談ください。
※服用中に異常があらわれた場合は直ちに服用を中止し、医師にご相談ください。
※お子様の手の届かない場所に保管して下さい。
※直射日光を避け、湿気のない冷暗所に保管して下さい。
◆セロザット20mgは国内では医師の処方を必要とする【要指示薬】です。本剤の説明文は英文の能書を翻訳したものであり、使用方法等が日本の医療従事者の見解 と異なる場合がありますのでご留意ください。
◆輸入医薬品はご自身の責任の上で、他者に譲渡せずご自身にてご使用ください。
◆詳細は掛かり付けの医師または薬剤師にご相談ください。
◆弊社ではどのような責任も受けかねますのでご了承ください。